高齢者対象の新型コロナウイルス感染症定期接種
令和6年度からの新型コロナワクチン接種は、高齢者の重症化予防を目的として、インフルエンザワクチン予防接種等と同様の定期接種に位置づけられました。
対象者
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接種日当日に65歳以上のかた
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60歳から64歳のかたで、心臓、腎臓または呼吸器の機能に障害があり、身の回りの生活が極度に制限されるかた、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫の機能に障害があり、日常生活がほとんど不可能なかた(障害手帳1級程度)
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接種時期・回数
・令和6年10月1日(火曜)から令和7年3月31日(月曜)
※当院では12月2日(月曜)から申し込み受付を開始となります。接種日は予約制ではありませんので、予防接種を申し込んでから一ヶ月以内を目安に体調の良いときにいらしてください。
・上記期間中1回
自己負担額
2,500円
(注記1)生活保護世帯のかた、中国残留邦人等のかたは医療機関に生活保護受給証明書、残留邦人手帳等を持参することで自己負担分が免除されます。
接種方法
ワクチンの在庫確保のため、窓口あるいはお電話で申し込みを行って頂く必要があります。
健康保険証等、お名前、ご住所、年齢の確認できるものを、持参し直接、市内指定医療機関で接種を受けてください。また、60歳から64歳のかたで、心臓、腎臓、呼吸器の機能又はヒト免疫不全ウィルスによる免疫の機能の障害を有するかた(障害者1級程度)で、接種をご希望のかたは障害者手帳の写しをご持参ください。
定期の予防接種に使用されるワクチンとその有効性
令和6年度の定期の予防接種では、新型コロナウイルスJN.1 系統対応ワクチン(以下「新型コロナワクチン」といいます。)を使用します。
ファイザー社、モデルナ社及び第一三共社のオミクロン株対応2 価ワクチン(従来株/BA.1 又はBA.4-5)は、臨床試験で中和抗体価の上昇や有効性が確認され、非臨床試験からヒトでの免疫応答の予測が可能と確認されています。また、非臨床試験における新型コロナワクチンの接種によりJN.1に対する中和抗体の産生が認められたことから、有効性が期待できるとされています。
その他のメーカーの新型コロナワクチンも、安全性が確認された上で薬事承認されており、さらに、国内外で実施された研究などにより、新型コロナウイルス感染症にかかった場合、重症化予防効果が認められたと報告されています。各メーカーのワクチンがどのような試験により有効性・安全性を確認しているかは、各メーカーが作成し、公表している添付文書に記載されています。
新型コロナワクチンの接種を受けても、発症等を完全に予防できるわけではありません。新型コロナワクチン接種にかかわらず、引き続き、適切な感染防止策を行う必要があります。